言わなきゃよかった
大学の同級生B子は以前に務めていた会社をやめ、旦那と料理のお店を開いて、招待をされたので、同級生たちと開店式に参加しにいった。
とってもアートホームのようなきれいなお店で、すごーい暖かい雰囲気だった。従業員も可愛らしい女の子の従業員2人がいて、てきばり動いて、とっても感じの良い店員さんだった。
このお店に来れば、お客様は家に帰ったような気分になってほしいし、だから従業員も皆は家族同様に接することを常に心にとどめているとB子は言った。
そういうのがとっても大切だね、このお店はきっと繁盛するよ。
その日は、B子夫婦と私達同級生、店員さんの2人の女の子は、楽しく遅くなって飲んでいた。
しばらくしたら、友達とB子のお店でご飯を食べようと予約を取った。この前の開店式との雰囲気は大分違っていた。お店は特に変ったこともなく、料理も以前同様美味しかったし、ただ、B子に旦那さんや店員さんの女の子の雰囲気がちょっと微妙だった。ぎごちないというか、お互いに避けてるような気がする。
思わず、どうしたの?って聞いてしまった。
実は、B子は店員さん女の子1人が自分の旦那に楽しく話をするのが気に食わずに、浮気かと2人に問いただした。でもそれは根も葉もない彼女の思い込みだった。それ以来、人間関係がこじれて、お店の雰囲気まで一気に変ってしまった。
口は災いのもと、後悔をしても、もう遅かった。その女の子は、最後お店を辞めてしまった。B子は自分が悪いことをしてしまったってずっと悔やんでた。人間関係って難しいよね。絆が固いって言っても、すぐ壊れるもの。